2019年4月からモリモリと回復しているBTC相場。
細々と続けてきたマイニングの報酬がここに来て輝きはじめ、シメシメと思っていたら、2年間毎日動かしてきたGTX1070が立て続けに5台逝ってしまいました。
いまさらマイニング用にGPUを導入しても元が取れるはずもないのですが、1台でイーサ90~100MH/s出るというAMD最強のGPU「Radeon VII」に興味があったので、1台試しに導入してみました。
手持ちのGPUを全部Radeon VIIに買い替えたい。
外観レビュー
2019年6月現在、Radeon VIIにはオリファンモデルがまだ出ていないので、購入したのはリファレンスモデル「SAPPHIRE RADEON VII 16G HBM2」です。これまでのAMD Radeonシリーズのリファレンスモデルは、ブロワーファン仕様の外排気クーラーを搭載していましたが、Radeon VIIは3連ファンの内排気クーラーを搭載しています。
ブロワーファンでは冷却性能が不足するから3連ファンを採用したのだと思いますが、マイニング用途には空調しやすい外排気クーラーの方が良かったかも。それにこの3連ファンは小さく、あまり冷えそうに感じがしません。
外観全体はシルバー色のサンドブラスト仕上げで、塊感があるデザインでシンプルでカッコイイ。
上面。補助電源プラグは8pin×2。LEDで光る「RADEON」のロゴもあります。
上面と奥側面の角部分(左側)には、これまでのリファレンスモデルになかった「R」ロゴがあしらわれたキューブ型のLEDランプがあります。
奥側面から見た写真。
排気口のある側面。映像出力端子はHDMI2.0×1、DisplayPort1.4×3の計4基。できればThunderbolt接続端子が欲しかったところです。
外観は、全体としてシンプルでカッコよく、所有欲を満たしてくれる商品
マイニング・リグへの搭載
次に、「SAPPHIRE RADEON VII 16G HBM2」をマイニング・リグ(PentiumG4400 + ASUS EX-B250-V7 + 16GB RAM)に接続してみました。
Radeon VIIをマイニング・リグに接続した後、AMDのWEBサイトから「 Radeon Software Adrenalin 2019 Edition」をダウンロードしてインストールすると、 Radeon VIIはあっさりと認識されます。
認識した後「GPU-Z」で搭載メモリを確認してみると、今回入手した 「SAPPHIRE RADEON VII」 のメモリはSamsung製でした。これまでのRadeonならSamsung製メモリは当たりでしたが、Radeon VIIのHBM2については、通常ハズレ扱いされているHynix製のものが高クロック化しやすいアタリらしいので、こいつはハズレです。残念。
マイニングの実行レビュー
リグへの搭載が完了したので、さっそくマイニングを実行です。
Radeon VIIの設定値
マイニングに合わせて、とりあえずネットに転がっている設定をそのまま使いました。
OverdriveNToolを使って変更した設定値は、次のとおり。
GPUの周波数と最大電圧をそれぞれ1750MHz、950mVに抑えつつ、メモリクロックを1000から1100MHzに上げています。
また、Power Limitを80%(-20%)にしています。
ネット上にある先人達の情報によると、Radeon VIIはPower Limitを50%に設定していても、DaggerHashimotoで67MH/sのハッシュレートが出るらしく、一般家庭の電気料金(従量電灯A)の場合、この設定がもっとも採算性が高くなるようです。
しかしながら、Radeon VIIの初期状態ではPower Limitを50%に設定することはできず、設定アプリを少々イジってやる必要があります。
このため、とりあえず今回は、Power Limitを80%(-20%)にしてマイニングしてみます。
マイニング実行結果
前述の設定でマイニングした結果が次のとおり。
GPUの消費電力が約250Wで、ハッシュレートは90MH/s前後となります。
Vega56/64とは一体何だったのか?!
と言いたくなるほど高性能。ただし、この性能には温度との闘いが漏れなくついてくるようで、マイニング中のGPU温度は90~92℃(室温28℃)以上で推移します。真夏のマイニングは正直厳しそう。
まとめ
イーサリアムのGPUマイニングをするなら、コレ一択のモデル。手持ちのVega56を全部売り払ってRadeon VIIに替えてしまおうか、本気で悩み中…
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