初期投資回収不能のマイニング事業の記録

零細採掘所通信

GeForce GTX1070 GPU

グラフィックボードを分解清掃してみた-ZOTAC GeForce GTX1070 AMP Edition編

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夏は暑くてGPUマイニングに適していないので、リグのメンテナンスをすることに。
購入から2年経過したグラフィックボードのファンやヒートシンクには、随分と埃が目立つようになっていたので、分解清掃することにしました。
今回は、ZOTAC GeForce GTX1070 AMP Editionをバラしてみました。

ZOTAC GTX1070 AMPの分解

ZOTAC GeForce GTX1070 AMPの分解は、結構簡単でした。
まず、バックプレートの背面にある5箇所(下写真の赤丸)のネジを緩めます。

ZOTAC GTX1070 AMP Editionのバックプレート

これでグラボ本体とヒートシンクの結合は取れているので、慎重に力を加えてヒートシンクを剥がします。

剥がすとこんな感じ。
なんかグラフィックボードの基盤にシミがついていると思ったら、シリコンパッドからオイルが出ている模様。2年経つとシリコンパッドも劣化するようですが、今回シリコンパッドはこのまま再利用します。

古いグリスのふき取り

シリコンパッド以上に2年間で完全に劣化しているのが、GPUとヒートシンクの接触面に塗ってあるグリス。カリカリに硬化しているので、グリスをふき取ります。

アイネックス グリスクリーナー

グリスのふき取りはグリスクリーナーを使うと簡単かつキレイに取れるのでおすすめです。今回使用したグリスクリーナーは「アイネックス グリスクリーナー IPA-CLN2」です。

ふき取る前は古いグリスがこびりついていましたが…

グリスクリーナーを使うとピッカピカになりました。

ヒートシンク側も古いグリスをふき取ります。

ヒートシンクとファンの清掃

続いてヒートシンクとファンを清掃します。

写真を撮り忘れましたが、ヒートシンクとファンも数か所のネジで止まっているだけなので、ネジを緩めて分解しておきます。
2年間使い続けてきたので、ヒートシンクもファンもホコリだらけです。

冷却ファンの裏側
冷却ファンを外したヒートシンク

ヒートシンクはエアダスターで綿埃を吹き飛ばし、ファンはアルコールクリーナーで埃や汚れをふき取ります。

冷却ファンとヒートシンク 清掃後

写真ではわかりずらいかもしれませんが、冷却ファンとヒートシンク共にキレイになりました。

グリスの塗りなおし

続いてGPUにグリスを塗りなおします。CPUグリスを塗るときは適当なのですが、今回はマスキングテープを使って丁寧に塗りなおしました。

使用したグリスは、Thermal Grizzly社製のハイエンドグリス「Kryonaut」です。マスキングテープはタミヤ製を使いました。

まず、マスキングテープでGPU周縁部を隠します。

次に、グリス適量を塗って、ヘラで平らになるように延ばします。

最後にマスキングテープを剥がせば、新品のCPUクーラーに塗ってあるような仕上げになります。

あとは分解と逆の手順で組み立てれば完成です。

動作テスト

分解清掃後、ヒートシンクやCPUファンによる冷却効果が正常かどうか動作テストを実施しました。具体的にはファイナルファンタジーXVのベンチマークソフトを動作させて、GPU温度が適正な温度に抑制されているか確認しました。

テストの結果、清掃前と比較すると、清掃後はGPU温度が1度低くなり、ファンの回転数も100RPM低下しています。冷却性能はわずかですが、改善した模様。

なお、このテストはPentium G4400を搭載したテスト機で実施したので、CPUのボトルネックが発生してGTX1070の性能を引き出せておらず、GPU温度が上がりきっていなかったようです。

後日、Ryzen 5 3600搭載PCでテストした結果、GPU温度は70度まで上昇しましたが、十分抑制されていました。

ちなみにこの時のFFベンチの結果はGTX1070としてはかなり良かったです。

まとめ

グラフィックボードの分解清掃は、メーカー保証を受けられなくなるので、保証期間後に実施した方が良いでしょう。

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