これまでVega用に最適化されたマイニングソフト「Cast-XMR」を使い、NichHashにハッシュパワーを提供していたのですが、MoneroのアルゴリズムがCryptonight v7に変更されて以降、リジェクトされる率が高くなってきました。NiceHashのリジェクト理由が「Share above target」ということで「Cast-XMR」を検査が必要なソフトウェアと認識してしまっているようです。
そんなワケで「Cast-XMR」の使用を中止し、NiceHashマイナーにも採用されている「XMR-STAK」を使うことに。とりあえず動いたので「XMR-STAK」のVega向けセッティングをメモっておきます。
「XMR-STAK」Vega向けの設定方法
以下の設定方法はあくまで1例です。
ちなみに「Cast-XMR」ではRadeon RX Vega 56で1台当たり平均1,750~1,800 H/s出ていましたが、「XMR-STAK」では平均1,650 H/sしか出ません。NiceHashにハッシュパワーを提供せず、他のプールに接続するのであれば、「Cast-XMR」を使った方が良いでしょう。
1. 「XMR-STAK」のダウンロード
まず、GitHubにアクセスして「XMR-STAK」をダウンロードしましょう。以前は「XMR-STAK-AMD」や「XMR-STAK-CPU」と別々のソフトでしたが、現在は1つのパッケージになっているようです。
(GitHubダウンロードページ)fireice-uk/xmr-stak
なお、Google Chromeの場合、悪意のあるファイルとしてダウンロードが中止されてしまうので、Microsoft Edgeなど他のブラウザを使う必要があります。
ダウンロードが完了するとZIPファイルを解凍しましょう。解凍時もセキュリティソフトウェアによって削除される場合があるので、解凍するフォルダをスキャン除外フォルダに指定するなど対応が必要です。
2. 「xmr-stak.exe」の実行
ZIPファイルを解凍したら、「xmr-stak.exe」をダブルクリックして実行します。
実行時にセキュリティ上の確認メッセージが表示されますので、自己責任で実行してください。
「xmr-stak.exe」を実行すると、コマンドプロンプト画面が開き、順番に情報の入力を求められます。
HTTPインタフェースの入力
最初に表示されるのが「If you don't to use it, please enter 0,otherwise~」というもので、使用するHTTPインターフェイスの入力を求められます。とりあえず「9999」を入力して[ENTER]を押します。
マイニング・アルゴリズムの選択
次にマイニングに使用するアルゴリズムを選択します。今回はNicehHashに「Cryptonight v7」のハッシュパワーを提供するつもりなので、「cryptonight_v7」を入力して[ENTER]を押します。
マイニング・プール アドレスの入力
次に接続するマイニング・プールのアドレスを入力します。NiceHashのCryptonight v7のアドレスは「cryptonightv7.jp.nicehash.com:3363」です。
ウォレットアドレスの入力
続いて、マイニング報酬を受け取るウォレット・アドレスを入力します。プールによって異なりますが、NiceHashの場合はBTCアドレスになります。なお、NiceHashの場合、UserNameの設定が「BTCアドレス.リグ名」で構成されているので、リグ名を設定したい場合は、BTCアドレスの末尾に「.リグ名」を入力します。
パスワードの設定
使用するプールに接続時のパスワードがある場合は、そのパスワードを入力します。なければ空欄か「x」を入力します。
リグIDの設定
プール側が対応している必要がありますが、リグを判別するためのリグID(リグ名)を設定できます。NiceHashの場合は対応していないので、前述のとおりウォレット・アドレスの末尾に入力します。
TLS/SSLオプションの設定
プールがTLS/SSL接続をサポートしている場合は「y」、サポートしていない、あるいはわからない場合は「n」を入力し、[ENTER]を押します。
NicehHashの使用の有無
NiceHashを使用する場合は「y」、使用しない場合は「n」を入力します。
マルチプールの使用の有無
同じアルゴリズムの中で収益性の高いコインを随時切り替えてマイニングするマルチプール(Zpoolなど)に接続する場合は「y」、接続しない場合は「n」を入力して[ENTER]を押します。
その後、マイニングが始まりますが、まだ設定が十分ではないため、マイニングを止めます。
3. 「amd.txt」の設定
次に「amd.txt」をメモ帳で開きます。
「amd.txt」を開くと次のようなコードが表示されます。4枚のVega56を接続しているリグであるため、GPUスレッドが4つあることになっています。
Vegaの本領を発揮するためには、このGPUスレッドをVega1枚あたり2つ設定する必要があります。
このため、まず「"gpu_threads\conf" : 」の前に「"gpu_threads_num" : 8,」を入力します。
続いて、Vega4枚で計8スレッド分の「"gpu_threads_conf" :」のパラメータを入力します。
"gpu_threads_num" : 8,
"gpu_threads_conf" : [
{ "index" : 0, "intensity" : 2016, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false, "strided_index" : 1, "mem_chunk" : 2, "comp_mode" : true },
{ "index" : 0, "intensity" : 1600, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false, "strided_index" : 1, "mem_chunk" : 2, "comp_mode" : true },
{ "index" : 1, "intensity" : 2016, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false, "strided_index" : 1, "mem_chunk" : 2, "comp_mode" : true },
{ "index" : 1, "intensity" : 1600, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false, "strided_index" : 1, "mem_chunk" : 2, "comp_mode" : true },
{ "index" : 2, "intensity" : 2016, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false, "strided_index" : 1, "mem_chunk" : 2, "comp_mode" : true },
{ "index" : 2, "intensity" : 1600, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false, "strided_index" : 1, "mem_chunk" : 2, "comp_mode" : true },
{ "index" : 3, "intensity" : 2016, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false, "strided_index" : 1, "mem_chunk" : 2, "comp_mode" : true },
{ "index" : 3, "intensity" : 1600, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false, "strided_index" : 1, "mem_chunk" : 2, "comp_mode" : true },
],
「"intensity"」の値は、GPUカード毎に1スレッド / 2スレッドを2016 / 1600に設定していますが、ネット上では1932 / 1932と設定した方が高いハッシュレートをマークしているケースもあります。
(参考)Vega56 XMR-STAK BENCHMARKS
GPUの個体差もあるため、パラメータはそれぞれの環境で詰める必要があります。
これらのコードを入力したら「amd.txt」を保存します。
4. 「cpu.txt」
次に「cpu.txt」をメモ帳で開きます。
「XMR-STAK」の初期設定では、GPUだけでなくCPUを使ったマイニングが実行される設定になっています。はじめからCPUマイニングするつもりで、AMD Ryzenなどマルチコア、マルチスレッドのCPUを搭載していればよいのですが、僕の使っているリグはCeleronやPentiumなど2コア/2スレッドの貧弱なCPUを搭載しているため、マイニングにCPUパワーを割いてしまうとリグの稼働が不安定になってしまいます。
このため、CPUマイニングを停止します。「cpu.txt」の末尾にある「”cpu_threads_conf"」の値に「null」を入力して保存します。
設定は以上です。
まとめ
この設定で4枚のRadeon RX Vega 56で約6,600 H/sのハッシュレートを安定してマークしています。できればCast-XMR並みの7,000~7,400H/sをマークできれば良いのですが、少々難しそう。
※上の画面で「MEMORY ALLOC FAILED」というエラーメッセージが表示されていますが、仮想メモリ不足等が原因のようです。とりあえず、このままでも問題なくマイニングできています。
それにしても、Cryptonight用ASICがリリースされたときは「Vegaオワタ」と思いましたが、Cryptonightを採用していたMonero等がCryptonight v7など新アルゴリズムに変更してくれたおかげで「Vega復活!」となりました。
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