初期投資回収不能のマイニング事業の記録

零細採掘所通信

MSI Radeon RX Vega 56 Air Boost 8G OC を買いました ― マイニング性能レビュー

      2018/01/06

2017年11月にAMD Radeon RX Vega56搭載グラボを購入し、買い増しせざるを得ないマイニング性能を体験して以来、在庫がないか目を光らせていますが、マイニング需要なのか、あるいはiMac Proに搭載するためにAppleが買い占めたのかは不明ですが、Vega56は市場から完全に干しあがってしまっているようです。

MSI製とSAPPHIRE製のリファレンスモデルをそれぞれ1台ずつ入手した後、これ以上の入手は無理かと諦めていましたが、ようやく各社オリジナルファン搭載モデルがリリースされはじめたので、「MSI Radeon RX Vega56 Air Boost 8G OC」を1台購入できましたので、さっそくレビューです。

外観レビュー

今回購入した「MSI Radeon RX Vega56 Air Boost 8G OC」はオリジナルファンモデルといいながら、リファレンスモデルと同様の外排気のシングルファンが搭載されたモデルです。このため、リファレンスモデルとの外観上の違いは筐体色やロゴぐらいです。

前面には「AIR BOOST」というロゴ。

背面にはリファレンスモデルにはなかった「MSI」のロゴがあります。

リファレンスモデルでは上部のロゴが「Radeon」でしたが、これが「MSI」となっています。

外観上、最も異なるのは排気口の形状です。モデル名が「AIR BOOST」というだけあって、排気効率を高めるためか開口部の面積が大きくとってあります。

補助電源プラグもリファレンスモデルと同じ 8pin×2。この仕様はマイニング用途としてはうれしい限りです。

同時期にリリースされたSAPPHIRE製のオリファンモデルのNITRO+は3連ファンで冷却能力は高そうですが、8pin×3 の仕様となっているため、マイニング用途であれば電源プラグ数の確保に困りそうです。MSI製 Air Boostの方がマイニングには向いているでしょう。

マイニング・ベンチマーク結果

MSI Radeon RX VEGA56 Air Boostをテスト機(PentiumG4400+B150M Combo-G +16GB RAM)に接続して、NiceHash Miner Legacyのベンチマークを回してみました。

なお、VEGA56のドライバーは通常のドライバーではなく、AMDからリリースされているマイニング用ベータドライバーを使用しています。

Radeon Software Crimson ReLive Edition Beta fot Blockchain Compute Release

また、Wattomanを使ってHBCCを有効、メモリクロックを920MHz、パワーリミットを−25%に設定しています。なお、メモリクロックは前回記事のように950MHz以上に設定することも可能ですが、わが零細採掘所の環境では、実際の運用での安定性を重視すると900~920MHzに留めた方が良いので920MHzに設定しています。あと、リファレンスモデルでは、パワーリミットは25%以上カットすると収益性が低下したので、この値に設定しています。

この設定でベンチマークした結果が次のとおりです。

イーサリアムをマイニングするDaggerHashimotoだと37MH/s超、モネロをマイニングするCryptoNightでは1.800kH/sとなりました。やはりCryptoNightにはすごく強い。

マイニング実行結果

ベンチマークと同様の設定でマイニングを実行してみました。マイニングにはNiceHash Miner Legacyを使用しています。マイニングプールに接続して、MoneroやElectroneum、ByteCoin等を掘ることもできますが、マイニングはコインの値上がり益を考慮するより、マイニング時点の収益による方が事業採算性を堅実に計算できるため、NiceHashを使っています。

CryptoNight(sgminer)

CryptoNightでのマイニング結果です。マイニング・スタート直後はハッシュレートが安定しませんが、その後1.700kH/s水準で安定しました。2017年12月30日現在のレートで6.0〜7.0USD/日相当のBTCを採掘できます。

消費電力

マイニング中のグラボ単体の消費電力は概ね170Wぐらいです。

電気料金は、170W/1000W✕30円✕24時間=約122円/日となり、マイニングで得たBTCを売却した場合、差し引き約600円/日の利益となります。

MSI Radeon RX VEGA56 Air Boostを適正価格79,466円で入手した場合、約4~5ヶ月で購入費用を回収できそうです。

まとめ

見た目はリファレンスモデルと大差ありませんが、高負荷環境試験において約10年の高い耐久性のあるコンデンサを使用するなどマイニング用途にピッタリのモデルになっている「MSI Radeon RX Vega56 Air Boost」。既にどの店舗でも在庫が枯渇しており、Amazonに本日(2018年1月2日)注文した場合でも最短で1月30日(~3月13日)お届け予定となっているので入手が難しいのですが、できれば20台欲しい。

20台でマイニングすれば、日給12,000円!

※ただし、CryptNight専用といえる性能であるため、この状況が続くとは限りません。多くの人は、同価格帯で入手可能なGeForce GTX1080か1080Tiを購入した方が幸せになれるでしょう。

 - GPU, Radeon RX VEGA