初期投資回収不能のマイニング事業の記録

零細採掘所通信

MSI Radeon RX Vega 56を買いました ― マイニング性能レビュー

      2018/01/06

リリースされた当初はボロカス評価だったAMD Radeon VEGAですが、近頃マイニング界隈での評価が随分上がっている噂を耳にしたので、リファレンスモデルの「MSI Radeon RX VEGA 56」を1台お試し購入しました。これまでマイニングに使用していたのはGeForce GTX1060 / 1070ばかりだったので、はじめてのRadeonになります。

マイニングできる通貨の種類は多く、万能(と言うより中庸?)なGeForceと異なり、1点突破型のRadeonの破壊力は凄まじく、特定の通貨ではとんでもないマイニング性能を見せてくれています。

買い増しせざるを得ないマイニング性能。

外観レビュー

MSI Radeon RX VEGA56は、リファレンスモデルであるため、GIGABYTEやXFX、SAPPHIREなど他のメーカーのものとの違いはロゴだけです。

オリジナルファンモデルのような個性はありませんが、無骨なデザインで、個人的にはコチラの方が好みです。

背面にはバックプレートを備えていて、剛性も十分。PCケースに入れずにライザーカードと結束バンドのみで固定することが多いマイニング・リグでは、バックプレートがあると安定するので助かります。

VEGA56は消費電力が250Wであるため、補助電源は8pin+8pinです。

マイニング・ベンチマーク結果

早速、VEGA56をテスト機(PentiumG4400+B150M Combo-G +16GB RAM)に接続して、NiceHash Miner Legacyのベンチマークを回してみました。

なお、VEGA56のドライバーは通常のドライバーではなく、AMDからリリースされているマイニング用ベータドライバーを使用しています。

Radeon Software Crimson ReLive Edition Beta fot Blockchain Compute Release

また、Wattomanを使ってHBCCを有効、メモリクロックを950MHz、パワーリミットを−20%に設定しています。

この設定でベンチマークした結果が次のとおりです。

イーサリアムをマイニングするDagger関係では概ね30MH/s超、ZcashをマイニングするEquihashでは400Sols/s弱となりました。設定がまだ詰まっていないので何とも言えませんが、だいたいGeForce GTX1070と同等程度という印象です。

特筆すべきはMoneroをマイニングするCryptoNightで、なんと2.000kH/sをマーク。これはGeForce GTX1070やRadeon RX470の約3倍で、NiceHashの収益性計算「Profitability Calculator」の想定値1.100kH/sを大きく上回ります。

マイニング実行結果

ベンチマークテストでCryptoNightが突出した結果を残したので、このアルゴのみ選択してマイニングを実行してみました。とりあえずベンチマークに引き続き、NiceHash miner Legacyを使用しています。

CryptoNight(sgminer)

CryptoNightでのマイニング結果です。マイニング・スタート直後は一瞬2.400kH/sまで上がったり、1.600kH/sまで低下したり落ち着きませんでしたが、その後1.800〜1.900kH/sで安定しました。2017年11月19日現在のレートで4〜4.5USD(約450〜500円)/日相当のBTCを採掘できます。

消費電力

マイニング中のグラボ単体の消費電力は170〜180Wぐらいです。

CryptoNightは電力消費が少ないアルゴなので、消費電力は低く抑えられています。設定を詰めれば、もう少し抑制できるかもしれません。

175Wとした場合、175W/1000W✕33.32円✕24時間=約140円/日の電力消費となり、マイニングで得たBTCを売却した場合、差し引き310〜360円の利益となりそうです。

Radeon VEGA56を定価64,800円で入手した場合、約7ヶ月で購入費用を回収できそうです。GTX系の購入費の回収期間が1年を超えることを考えると、かなり短期間で回収できることになります。

まとめ

Moneroの価格が維持され、CryptoNightでのマイニング効率が維持されるのであれば、これほど効率的なグラボはありません。手持ちのGTX1060 / 1070をすべて売却して買い替えたいくらいです。もちろん、CryptoNightのみになってしまうとリスキーなので、GeForce GTX 1060 / 1070を手放すつもりはありませんが、定価以下でVEGA56を入手できる機会があれば、迷わず買います。

これからGPUマイニングをはじめようとしている人には、いま一番オススメできるグラボかもしれません。

 - GPU, 仮想通貨マイニング